ドキュメンテーション

予約時の制限

予約に対して、条件をつけての制限設定により、予約直前の変更や消去、追加等を防いだり、あまりに先の予約は制限するなど業務に応じた設定が柔軟に可能です。
スケジュールタイプ別の制限はそれぞれのスケジュール紹介を参照ください。
リソーススケジュールはユーザーにより予約時間を自由に設定できますし、定員用スケジュールは予約に対して定員を持つことができます。しかしながら、その逆はできません。
ここでは、各スケジュールで制限を行うことができる機能について説明します。

SuperSaaSの利用上限対象に予約数がありますので、際限のない予約の受付は利用に支障が出るかもしれません。
予約の受付には適切な制限を設けることを推奨します。

スケジュールの制約

スケジュールの設定 > リソース 、サービススケジュールの場合は設定 > サービスを使用して、スケジュールの動作を制御するためのさまざまな制約を利用できます。これらを使用すると、ユーザーやスロットごとの制限を定義できます。さまざまな時間の制約により、ユーザーが任意のリソースまたはサービスを予約できる時期を制御できます。

ユーザーに対する制限

ユーザーが可能な予約数に対して現在登録されている合計数で予約受け付けの制御できます。
各スケジュールタイプは、ユーザーが1日、1週間、または1か月に、合計または将来に作成できる予定の数を制御できます。このような制約は、たとえば、メンバーごとに1週間に限られた数の予約を許可するメンバーシップ制度で適用する場合に役立ちます。
期間を限定することも可能であり、ユーザーあたりの予約数登録数上限を用いた運用が可能になります。

ユーザーに対する予約数制限の設定項目

スロットに対する制限

定員制スケジュールでは、対象となるスロットに対して、同じユーザーが同時にスロットを予約できる回数を指定することもできます。
各スロットに予約出来る回数等を設定して、特定のユーザーが予約枠を埋めてしまう行為を防ぐ事が可能です。
1以外の値を指定した場合、このオプションは予約ダイアログに数量フィールドを追加し、ユーザーが予約したい座席数を指定できるようにします。

各スロットの制限
「量」の呼称は、設定 > プロセス の「どんな情報をユーザーが予約時に入力しますか?」にあるカスタマイズフィールドの2つ目で指定することが可能です。

デフォルトでは定員数がユーザーから閲覧可能ですが、満員か空きがあるかだけを表示する事も可能です。
ユーザーが代理として複数人分を予約するなど、スロットに対して複数回予約を行う事の許可や禁止もできます。

キャンセル待ち

さらに、定員制スケジュールにはキャンセル待ち機能があります。 定員に達した場合は自動的にキャンセル待ちリストへ移動し、キャンセル発生時に自動で正規リストへ移動させることが可能です。 オーバーブッキングは、管理者及びSuperuserのみへ許可、またはスケジュールのすべてのユーザーに許可することもできます。

オーバーブッキング

別の予約がキャンセルされたときにキャンセル待ちリストのユーザーを自動的に配置するか、手動で配置するかを選択できます。 キャンセル待ちリストに載ったユーザーは、自動メール通知設定が有効になっていれば、予約確定メールを受領できます。 キャンセル待ちリスト機能を有効にすると、支払いまたは承認が必要ですか?の下に追加の設定が表示されることに注意してください。 この設定により、キャンセル待ちのユーザーは予約時ではなく予約確定時に支払うことができます。

時間の制限

スケジュールの種類によって、予約時間の長さや予約開始時間を管理するための設定が可能です。

予約時間の長さ

定員用スケジュールでは各スロットの長さや定員数も個別に自由に変更可能です。
デフォルトの長さを変更するには、スケジュールの設定 > リソースページより行えます。 この長さは、カレンダーで作成する新しいスロットに使用されますが、作成時または作成後に、個々のスロットの長さをデフォルト値から簡単に調整できます。 スロットの長さや説明を変更したり、別の日付に移動したりしても、スロット内の予約には影響しません。

定員制スケジュールのデフォルトの長さ

リソーススケジュールの場合は、利用シーンに合わせて、予約期間を決定する3つの方法から選択できます。リソーススケジュールの場合、 ユーザーが開始時間と終了時間を決定できるようにするか、固定時間、ドロップダウンメニューから選択したリソースまたはサービス(いわゆるレングスセレクター)に依存させるかを選択できます。

予約の長さ

デフォルトの長さとは別に、最短または最長の長さを設定することができます。 固定長オプションを使用する場合、デフォルトの長さフィールドを使用して、行われたすべての予約の長さを指定します。
待機時間も設定が可能で、隣接する予約の隙間時間を設定できます。
予約時間完了後の清掃時間や準備時間が待機時間として利用可能です。

リソーススケジュールのデフォルトの時間

ドロップダウンリストの使用を選択した場合、ドロップダウンリスト用のテキストエリアが表示されます。
予約に対してユーザーが選択できるオプションを設定できます。

リスト利用を選択

一行、1オプションとして、「説明」、「予約の長さ」、「価格」、「識別子」で構成されます。
説明は予約時に表示される選択肢です。
予約の長さはDD:HH:MM(日:時:分)のフォーマットです。
価格に関しては価格の提示を参照ください。
識別子は予約情報に取り込まれ、識別に用いられる文字です。(オプションAなど短い名称や商品番号など)
入力欄には例が表示されますので参考ください。
この機能は、スケジュールの2つの利用可能なカスタマイズ可能なフィールドのいずれかを使用することに注意してください。

開始時間制限

特定の開始時間からのみ、利用者が予約を可能とする設定ができます。
開始時間は9:00、10:30、13:00のように明示的に開始可能な時間を指定することもできますし、*:00, *:20, *:40のように「*」記号をワイルドカードとしてパターン登録も可能です。
切り上げ単位の指定も合わせて、端数的な時間を指定した利用を抑制することができます。

開始時間の制約
切り上げ単位を「日」にすることで、ユーザーは時間と分を省略することができるため、日単位のイベントなどの予約に便利です。

各日利用可能な最初の開始時刻のみを表示するオプションを使用すると、一度に1つの空きスポットを利用できるようになります。 これにより、ユーザーは隣接する予約を行う必要があり、スケジュールに穴が開くのを防ぎます。クラスター予約と呼ばれることもある概念です。 アポイントメントがキャンセルされると、そのスペースは最初にギャップを埋めるために空きます。 管理者は、開始時刻をクリックして手動で調整し、どこでも予約できます。

開始時間の制約を使用しない場合、予定はどこからでも開始できる能性があります。その場合、適切なラウンドタイムを設定することを検討してください。そうすれば、ユーザーが12:07から12:23のような不規則な時間を予約することを回避できます。ラウンドタイム機能を開始時間の制約と組み合わせて使用​​すると、終了時間のみがラウンドされます。

最も近い日に丸める時間を選択すると、ユーザーインターフェイスは時間と分の表示を省略します。これは、別荘の貸し出しなど、時間を分単位で指定するのが適切でない日単位のイベントに役立ちます。営業時間を指定し、祝日や休暇などの特別な日を追加することで、クライアントが予約できる時間をさらに制限できます。

プロセス制限

ユーザーの操作をタイミングで抑制するなど、プロセス的な制限を加えることが可能です。

予約追加と変更

スケジュールの設定 > プロセス に、どのくらい前までに予約の変更や取り消しができるか、また予約を追加できるかを決めることができます。

いつ予約を行うことができますか?

1日前とは24時間前です。1日前から予約可能とした場合、「午後2時の予約は、前日の午後2時にならなければ予約ができない」となります。
もし翌日の予約は全て可能にしたい場合、 翌日の営業時間内の予約を終日可能にするにチェックを入れてください。
制限判定は、操作処理が行われる「日時分」と、対象となる「予約の開始時間」が比較されます。
たとえば、「3日以内」の場合、操作処理が行われる時間と、対象となる予約の開始時間を比較して「4320分(3x24x60分)以内」であれば制限対象となることとなります。
*事前予約に関する設定は可能ですが、数週間後まで等の様な未来の設定は出来ません。
「前日10時」等の日時に対して設定を行うことはできません。
SuperSaaSのプロセス設定における制限は、「現時刻(予約入力時)」に対しての設定となります。

ユーザーによる予約の変更や消去に関する制限は大切です。
無制限の場合、過去の予約までキャンセル可能となり、ポイントシステム利用時はキャンセルによる返還が行われますし、クーポン利用時などその使用回数制限が回復してしまいます。

サービスと依存するリソースとの同期による制限

サービススケジュールではサービスが依存する サービススケジュールでは、システムはサービスが依存する各リソースとの同期により、それぞれの制限が影響します。つまり、サービスの予約制限とは、依存するリソースを合わせて予約できることが前提の制限となります。 各依存リソースのスケジュールで構成できるスケジューリング制約はいくつかあります。

  • 営業時間
  • 休日などの特別な日
  • 事前に予約できる期間を制限する
  • 期間ごとまたは合計で予定を制限する
  • 同期されたGoogleまたはOutlookのカレンダーが利用可能であることを確認
  • 外部サービスとの同期

期間は、サービスが依存する各リソースの制約を含むすべての制約に準拠している場合にのみ使用できます。

スケジュール上で設定された制約は、そのスケジュールでのみ有効です。個々のスケジュールごとに設定することが可能です。
たとえば、予約が行われたスケジュールには価格と支払いの設定のみが適用され、接続されたカレンダーの価格は無視されます。
「利用時間」にある「利用可能日時の適用方法」に、管理者はその制約を無視して予約操作することが可能にするオプション設定があります。