SuperSaaSビジネスコラム

今回は英会話教室業界についてです。ライターの方の実体験を通した有益な記事をお楽しみ下さい。

英会話教室業界

英会話教室業界の現状をまず大まかに言うと、「飽和状態」と言えます。
テレビCMなどで誰でも名前を知っているような大手英会話学校では、既にビジネス用英会話やTOEICテスト対策など詳細に分かれたコースが設定してあるために目的を明確に持った社会人などが利用しています。
それ以外の中小の英会話学校はというと、上記のような明確な目的ではなく「旅行へ行った時に少しでも英語が分かりたい」、「子供には英語教育を早い段階から」というような団塊世代やジュニア向けを取り合っているというのが実情です。
どうやって英会話教室を選ぶのかと言うと、やはり「知名度」でしょう。テレビCM、電車内広告など宣伝費を多く拠出できる学校はなんとなくよく知っているような気になります。
テレビなどの大衆向け媒体を使った宣伝方法はかなり効果が大きいと言えます。
そのような宣伝広告費は中小の英会話学校はもちろん実施することが経営上無理なので、地域のコミュニティ誌などが一般向けの媒体と言えるでしょう。
優秀な講師を抱えているのであれば、最初は市区町村が主催するような‘初めての英会話’などから教室へ生徒を先生が引っ張って来れる可能性はありますので先生自身が広告塔になることもあります。
英会話学校にとっての一番の「売り」は、何と言っても講師陣です。講師如何によって、生徒が離れていってしまうこともしばしばあります。
人材不足だからと適当な面接で(在日年数が長すぎると尚悪い)英語教育についてノウハウの欠片もないただの外国人を雇ってしまうと生徒は高い授業料を払って自分の時間も投資しているわけですから必ずといっていいほどそこを見抜かれて離れます。
その上、もっとややこしいことになるのは、講師の質が悪いとただのナンパ目的を兼ねての授業になっている点です。
人間ですから、講師と生徒が個人的に親しくなることはそこまで厳しく統制はできませんが常識外の行動で生徒とトラブルになる、職場での雰囲気も当然悪くなる、生徒数だけ減らしておいてさっさと問題の外国人講師は他所の学校へ転職する、という悪循環に陥ることも。

英会話学校運営の利点は、小さくても教室にできるスペース、ホワイトボードと椅子に机、そして講師さえいれば生徒が授業料は前払いするシステムにもできますし教科書代なども回収できますので、実質場所代と講師の給料だけで初期投資ほぼゼロでスタートできるところです。
難しい経営手法など持っていなくても、大手の隙間をつける生徒数を獲得できれば正しく一国一城の主にすぐにでもなれます。
都心部ではビジネスや試験対策用コースなどは既に大手に生徒は取られていると思っていいでしょう。あとはいかにして団塊世代やジュニアなどその他の階層の英語に関心のある人を教室へ連れてくるかです。
郊外では、未だ大手がそこまで進出していない地域であれば数が圧倒的に多いビジネス用に習いたい生徒を獲得できるかもしれませんが、彼らは都市部で働いて帰ってくるのが郊外、というパターンが多く仕事帰りに都市部で大手へ行ってから帰宅することも多いでしょう。
やはり狙うゾーンとしては、団塊世代やジュニア世代など地域から日常出ない顧客層です。英会話学校に求めているのは、試験対策など具体的な目標設定があるわけではない「英語がしゃべれるように」という動機です。
日本に居ながら、外国の雰囲気をなるべく味わえるように子供向けにはハロウィーンやクリスマスなどは授業中に特別な時間を設けて小さなパーティをすると子供受けもいいですし帰宅後にそれを子供が伝えることで両親の好感度が上がります。
特に小さい子供さんであれば、ママ同士は常に情報交換をしていますので、話題に出ることが宣伝になり集客につながります。 もちろんこれは子供だけでなく団塊世代も同じこと言え、‘楽しく英会話を習っている’ことが重要なのです。
小さなパーティでもかまいませんし、ミニ寸劇を演じるのも大人は面白いでしょう。このような非日常を味わって楽しかったという感想は、必ず家庭や地域などの集まりで話題になります。
もちろん、この効果を狙うためには講師の力は必須です。 人柄にもよりますが、アメリカやカナダ出身の講師はその辺りの盛り上げ方が上手な方が多く生徒受けがいいのでは、と経験則ですが感じます。
そこは講師採用の面接の際に、見極めなくてはいけませんので経営者の手腕というべきポイントかもしれません。 もちろん面接では見抜ききれないことも多々出てくるでしょうから、契約は1~2年更新にしておいた方がいいでしょう。